文字列中でクオーテーション(',")や円記号(\ 環境によってはバックスラッシュ)、改行コード等を扱う場合にエスケープシーケンスが用いられる。
1. エスケープシーケンス
エスケープシーケンスは先頭に\(円記号。環境によってはバックスラッシュ)をつけて表現される。リファレンスには14種類掲載されているがその内良く使われるものは以下。
エスケープシーケンス | 意味 |
---|---|
\\ | 円記号(環境によってはバックスラッシュ) |
\' | シングルクォーテーション |
\" | ダブルクォーテーション |
\n | 改行 |
\t | タブ |
2. エスケープシーケンスの使用例
シングルクォーテーションを表示させる例。
単純に''で囲ってしまうと、1つ目のシングルクォーテーションと表示させたいシングルクォーテーションで文字列が閉じてしまうためエラーとなる。
print('it's been a while')
実行結果
SyntaxError: unterminated string literal
表示させたいシングルクォーテーションの前に円マーク(環境によってはバックスラッシュ)をつけることで狙い通りに表示される。
print('it\'s been a while')
実行結果
it's been a while
ちなみに文字列はシングルクォーテーション(')、ダブルクォーテーション(")どちらで囲んでも良いので、シングルクォーテーションを表示させたい場合に文字列をダブルクォーテーションで囲うことでも両者が区別され正しく表示される。
print("it's been a while")
実行結果
it's been a while
改行の例
print('エスケープ\nシーケンス')
実行結果
エスケープ シーケンス
タブの例
print('エスケープ\tシーケンス')
実行結果
エスケープ シーケンス
3. リファレンス
Python 言語リファレンス > 2. 字句解析 > 2.4.1. 文字列およびバイト列リテラル
使用バージョン:Python 3.8.8
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