2022年1月5日水曜日

【文字列】エスケープシーケンス

 文字列中でクオーテーション(',")や円記号(\ 環境によってはバックスラッシュ)、改行コード等を扱う場合にエスケープシーケンスが用いられる。




1. エスケープシーケンス

 エスケープシーケンスは先頭に\(円記号。環境によってはバックスラッシュ)をつけて表現される。リファレンスには14種類掲載されているがその内良く使われるものは以下。

エスケープシーケンス 意味
\\ 円記号(環境によってはバックスラッシュ)
\' シングルクォーテーション
\" ダブルクォーテーション
\n 改行
\t タブ


2. エスケープシーケンスの使用例

 シングルクォーテーションを表示させる例。
単純に''で囲ってしまうと、1つ目のシングルクォーテーションと表示させたいシングルクォーテーションで文字列が閉じてしまうためエラーとなる。

print('it's been a while')

実行結果

SyntaxError: unterminated string literal

 表示させたいシングルクォーテーションの前に円マーク(環境によってはバックスラッシュ)をつけることで狙い通りに表示される。

print('it\'s been a while')

実行結果

it's been a while

 ちなみに文字列はシングルクォーテーション(')、ダブルクォーテーション(")どちらで囲んでも良いので、シングルクォーテーションを表示させたい場合に文字列をダブルクォーテーションで囲うことでも両者が区別され正しく表示される。

print("it's been a while")

実行結果

it's been a while



改行の例

print('エスケープ\nシーケンス')

実行結果

エスケープ
シーケンス


タブの例

print('エスケープ\tシーケンス')

実行結果

エスケープ	シーケンス


3. リファレンス

Python 言語リファレンス > 2. 字句解析 > 2.4.1. 文字列およびバイト列リテラル

使用バージョン:Python 3.8.8

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