整数に変換するint、浮動小数点数に変換するfloat、複素数に変換するcomplexについて説明する。
1. 整数に変換するint
intの引数に小数を与えると整数に変換される。
print(int(10.5))
実行結果
10
引数が整数の文字列の場合、整数に変換される。
print(int('100'))
実行結果
100
引数が整数の文字列で第二引数に基底を指定すると、基底に基づいて整数に変換される。
次の例は基底12なので
1*12**2 + 0*12 + 0
と計算される。
print(int('100', 12))
実行結果
144
bool値True、Falseはそれぞれ1, 0に変換される。
print(int(True), int(False))
実行結果
1 0
2. 浮動小数点数に変換するfloat
floatは引数を浮動小数点数に変換する。
print(float(10))
実行結果
10.0
文字列も浮動小数点数に変換される。
print(float('10'))
実行結果
10.0
指数による記述も可能。
print(float(1e-003))
実行結果
0.001
指数の文字列も可能。
print(float('1e-003'))
実行結果
0.001
3. 複素数に変換するcomplex
complexは引数を複素数に変換する。
実部が2,虚部が5の場合。
print(complex(2, 5))
実行結果
(2+5j)
虚数単位jを用いた複素数の書式でもよい。
print(complex(2+5j))
実行結果
(2+5j)
文字列を与えてもよい。
print(complex('2+5j'))
実行結果
(2+5j)
実部だけ与えると虚部は0となる。
print(complex(2))
実行結果
(2+0j)
虚部だけ与えると実部は0となる。
print(complex(5j))
実行結果
5j
4. リファレンス
Python 標準ライブラリ > 組み込み関数 > int()
Python 標準ライブラリ > 組み込み関数 > float()
Python 標準ライブラリ > 組み込み関数 > complex()
使用したバージョン:Python 3.8.8
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